化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は16日、接着剤製造の独ノヴァメルトを買収することで合意したと発表した。ホットメルト接着剤事業を強化する狙い。取引金額は公表しないことで合意した。買収手続きは独禁当局の承認を経て終了する。
ホットメルト接着剤は加熱溶融して塗布し、冷却により固化・接着するタイプ接着剤。ノヴァメルトは特にUV硬化型ホットメルト接着剤に強く、同社製品は商品ラベルや粘着テープに用いられている。西南ドイツのヴェーアに本社を置き、米国に子会社を持つ。従業員数は約100人で、昨年はおよそ5,000万ユーロを売り上げた。
ヘンケルは他社やブランドの買収を通して事業を強化しており、昨年は総額18億ユーロの買収を実施した。メディア報道によると、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が売りに出している独ヘアケア用品子会社ウエラの買収に関心を示しているという。