ドイツ連邦統計局が5月28日発表した2015年4月の輸入物価指数は前年同月比0.6%減となり、これまでに引き続き低下したものの、下げ幅は前月の同1.4%から半分以下に縮小。直近のピークである1月(同4.4%)に比べると7分の1以下となった。エネルギーの下落率が22.1%まで縮まったことが大きい。
エネルギーでは原油と石油製品がそれぞれ28.9%減、22.6%減と大きく低下。天然ガスも13.5%落ち込んだ。石炭と電力は各8.9%、3.1%上昇した。輸入物価はエネルギーを除いたベースでは3.4%上昇し、7カ月連続で1年前の水準を上回った。
エネルギー以外では鉄鉱石が28.2%減と大きく下落し、銑鉄・鉄鋼・鉄合金も2.7%低下した。非鉄金属鉱石は13.2%増、非鉄金属は15.7%増で、アルミナ・アルミ合金は27.7%高くなった。
食料品では豚肉(12.5%減)、牛乳(10.0%減)、穀物(9.3%減)が大きく低下。コーヒー生豆は2.4%上昇した。
輸入物価は前月比ではプラス0.6%となり、3カ月連続で上がった。エネルギーは3.2%上昇。エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.4%だった。原油は9.5%高くなった。
4月の輸出物価指数は前年同月比1.6%増となり、8カ月連続で上昇した。前月比は0.3%増だった。