ドイツ連邦統計局が9日発表した2015年4月の製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.2％増（暫定値）となり、3カ月ぶりに好転した。4月は製造業受注と輸出も大きく伸びており、ドイツ経済は第2四半期（4～6月）に好スタートを切った格好だ。統計局は今回、3月の製造業売上を当初の前月比1.0％減から0.3％減へと上方修正した。
4月はユーロ圏外の売り上げが3.2％増加。ユーロ圏も2.0％伸びた。国内は0.3％減で、2カ月ぶりに落ち込んだ。
部門別では機械が5.1％増と大幅に拡大した。ユーロ圏外とユーロ圏がそれぞれ8.6％、8.2％の幅で伸びた。金属加工も2.8％増と好調。ゴム・樹脂製品は1.7％増えた。情報機器・電子・光学製品はこれまで好調だったことの反動で4.9％落ち込んだ。食品・飼料と自動車・自動車部品も各1.8％、1.4％減少している。
製造業売上は前年同月比（物価・営業日数調整値）では2.1％増加した。ユーロ圏外とユーロ圏がそれぞれ6.8％、4.9％伸びたことが大きく、国内は1.5％落ち込んだ。
1～4月の累計（同）では前年同期を1.1％上回った。内訳はユーロ圏が4.2％増、ユーロ圏外が2.6％増、国内が0.8％減だった。
