機械大手の独ケルバー（ハンブルク）は3日、たばこ製造機械部門で人員整理を行うと発表した。世界的な喫煙規制の強化を背景にたばこ需要が減少し、同社製品の販売も大きく落ち込んでいることに対応する。
たばこ製造機械部門の従業員4,600人のうち800人を削減する。最大の影響を受けるのはハンブルクのベルゲドルフ地区にある工場で、2,000人のうち500人が整理対象となる。同工場では需要が特に少ないハイエンド機械を製造している。このほか、独北部のシュヴァルツェンベックにある工場でも約100人を削減する。
同社はこのほか、独北部のグレフェスミューレンにある製造子会社バルチック・メタルテヒニク、バルチック・エレクトロニクの2社を売却する方針も明らかにした。バルチック・メタルテヒニクは金属薄版の加工、バルチック・エレクトロニクは電子機器の受託生産サービス（EMS）事業をそれぞれ手がけている。
