独小売大手のレーベ（ケルン）は5日、仏スーパー大手E.ルクレールと戦略提携合意したと発表した。調達の共同化に向けて合弁会社を設立することが柱。これに伴い昨年ベルギーに設立した共同仕入れ機関COREから年末までに撤退する。
E.ルクレールと調達を共同化することでコストを削減する。両社はこのほか、有機食品、旅行、エネルギー事業でも協働する。
COREはレーベとベルギーのコリュート、スイスのCoopグループ、伊コナードの4社が設立した協同組合形式の仕入れ機関。4社の2013年の売上高は計880億ユーロで欧州食品小売市場の6.7％を占めており、大きな価格交渉力を持つとみられていた。だが、参加企業の方針がかみ合わないという問題を抱えていることから、レーベは撤退を決めたもようだ。
