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2015/7/1

企業情報

アクテリオン―合成ワクチン事業参入―

この記事の要約

スイスの製薬会社アクテリオン(アルシュヴィル)は6月26日、合成ワクチン事業に参入すると発表した。事業分野を広げる方針に沿った措置で、独マックス・プランク協会と共同で合弁会社ワクシロン(Vaxxilon)を設立。炭水化物 […]

スイスの製薬会社アクテリオン(アルシュヴィル)は6月26日、合成ワクチン事業に参入すると発表した。事業分野を広げる方針に沿った措置で、独マックス・プランク協会と共同で合弁会社ワクシロン(Vaxxilon)を設立。炭水化物ベースのワクチンを開発し、商品化する考えだ。

出資比率は明らかにしていないが、アクテリオンはワクシロンの過半数資本を掌握。今後3~4年で3,000万ユーロを投資する。

マックス・プランク協会は技術移転部門マックス・プランク・イノベーションを通して技術を提供する。具体的にはマックス・プラン・コロイド・界面科学研究所のペーター・ゼーベルガー博士を中心とする研究チームが合成に成功したワクチンと、同チームの人材を合弁会社に提供する。

アクテリオンは肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬の有力メーカー。長期的な経営の安定・拡大には新たな事業分野の開拓が必要と考え、合成ワクチン事業に参入した。