ドイツ連邦カルテル庁は6月24日、自動車防音部品メーカーが違法なカルテルを結んでいた問題で、5社と関与した社員に総額7,500万ユーロの制裁金を科すと発表した。調査は現在も行われており、今回は調査の終了した企業に処分を通知した。
制裁金支払いを命じられたのはオートニウム(スイス)の独法人、カーコースティクス・インターナショナル(独)、グライファー・パフォーム(墺)、アイデアル・オートモティブ(独)、インターナショナル・オートモティブ・コンポーネンツ(ルクセンブルク)の5社。カルテル庁の調査への協力開始が最も早かったヨハン・ボルガース(独)は制裁を全額免除された。
カルテルは少なくとも2005年から13年にかけて行われていた。カルテルの対象となった製品は床材、カーマット、エンジンルーム防音シート、ショックアブソーバーなどで、関与企業は自動車メーカーが行う部品調達入札や発注に際して最低応札価格や割引額、原料価格上昇分の価格転嫁などについて取り決めを実施。顧客メーカーからすでに受注を得ているサプライヤーが引き続き受注を確保できるようにしていた。