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2015/7/29

企業情報

BASF―4-6月期営業益、伸び率小幅に―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前年同期比2%増の20億4,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。石油価格の下落 […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前年同期比2%増の20億4,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。石油価格の下落と世界経済の減速が影響。純利益は横ばいの12億6,500万ユーロとなった。売上高は190億7,800万ユーロで、3%増加した。

EBIT(特別要因を除く)が増加した部門は触媒、バッテリー材料、塗料などを手がける機能性材料のみで、29%増の4億5,800万ユーロに拡大した。特に自動車産業向けの樹脂事業が好調だった。顔料や添加剤、化粧品原料を手がける高性能製品部門は30%減の3億400万ユーロと大きく落ち込み、石油・天然ガスも原油価格の大幅下落を受けて21%減の4億3,100万ユーロへと後退した。農業ソリューションは16%減の3億6,500万ユーロ、化学品は4%減の5億4,800万ユーロだった。

EBITを地域別でみると、欧州は17%増の15億2,400万ユーロと好調で、ドイツに限ると56%増の8億ユーロへと急拡大した。欧州以外の地域はすべて減益となっており、アジア・太平洋は74%減の4,500万ユーロ、北米は7%減の4億3,400万ユーロ、南米・アフリカ・中東は41%減の4,000万ユーロに落ち込んだ。

BASFは今年の世界経済成長率を従来予測の2.8%から2.4%に下方修正し、化学生産成長率も同4.2%から3.8%に引き下げたものの、同社の15年12月期予測を据え置いた。売上高で前期実績の743億2,600万ユーロをやや上回る水準、EBIT(特別要因を除く)で前期実績の73億5,700万ユーロと同水準を見込む。

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