ターキッシュ・エアラインズ（旧トルコ航空）が格安航空（LCC）子会社アナドルジェット（Anadolu Jet）のドイツ路線就航を計画している。ターキッシュ・エアラインズのコチル最高経営責任者（CEO）が独『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、ルフトハンザドイツ航空のLCC子会社、ジャーマンウイングスとの競合が予想される。
来年夏にドイツ路線の運行を開始する。ターキッシュ・エアラインズとのコードシェア便とする計画で、これにより独14都市への乗り入れが可能になる。料金はターキッシュ・エアラインズより30～40％低く設定する。フランス便やイギリス便の投入も検討している。
アナドルジェットは2008年に設立された。保有機材数は31で、トルコ国内の49都市に就航している。機内サービスは無料。
ターキッシュ・エアラインズはルフトハンザと共同で折半出資のLCC合弁サン・エクスプレスを運営している。ルフトハンザは同合弁を利用して長距離LCC事業に参入する計画だが、アナドルジェットの独路線就航は協力関係に影を落とす懸念がある。
