ドイツ連邦雇用庁（BA）が7月30日発表した同月の失業者数は277万3,000人で、前月を6万1,000人上回った。新卒者と職業訓練の終了者が暫定的に失業登録したことで数値が押し上げられた格好。季節要因を加味した実質でも9,000人増となったものの、BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「労働市場は全体的に良好な状態にある」と明言した。失業率は前月を0.1ポイント上回る6.3％だった。
国際労働機関（ILO）基準の6月の失業者数は194万人で、失業率は4.6％だった。
7月の求人件数は前年同月を8万7,000件上回る58万9,000件に達した。求人指数BA-Xは前月から2ポイント増の192に上昇している。専門人材は交通・物流、金属製造・加工、流通業界で最も不足。これにメカトロニクス、エネルギー・電機、機械・自動車、ヘルスケア業界が続いた。
