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2015/8/19

経済産業情報

自動車部品卸の合併計画、当局が条件付きで承認

この記事の要約

ドイツ連邦カルテル庁は14日、自動車用カスタムパーツ(非純正交換部品)の卸売事業者であるヴェッセルス・ウント・ミュラー(Wessels & Mueller)が同業トロスト・アウト・サービス・テヒニク(Trost […]

ドイツ連邦カルテル庁は14日、自動車用カスタムパーツ(非純正交換部品)の卸売事業者であるヴェッセルス・ウント・ミュラー(Wessels & Mueller)が同業トロスト・アウト・サービス・テヒニク(Trost Auto Service Technik)を吸収・合併する計画を条件付きで承認すると発表した。

カルテル庁は、同合併計画が実現するとヴェッセルス・ウント・ミュラーの市場シェアがブラウンシュヴァイク、ダルムシュタット、フランクフルト、ハイルブロン、マグデブルク、シュツットガルト地区でダントツ1位となると指摘。これらの地区の店舗を独立系の第三者企業に部分売却するよう命じた。また、同業シュタールグルーバー・オットー・グルーバー(Stahlgruber Otto Gruber)と共同運営する部品調達会社アウト・タイレ・リング(Auto Teile Ring)からの撤退をヴェッセルス・ウント・ミュラーに命じた。

ヴェッセルス・ウント・ミュラーとトロストは主に、独立系の自動車修理事業者やガソリンスタンド向けにカスタムパーツを提供。顧客には各地の店舗を通して日に数回、納品している。

ヴェッセルス・ウント・ミュラーは従業員数が3,300人、売上高が8億4,000万ユーロ。トロストはそれぞれ4,000人、8億ユーロとなっている。