欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/8/19

経済産業情報

砂糖大手3社にネスレなどが損賠請求、カルテル被害で

この記事の要約

ドイツ国内で違法なカルテルを長年にわたって結んでいた砂糖メーカーに対し、ネスレなどの食品メーカーが相次いで損害賠償請求訴訟を起こしている。連邦カルテル庁が昨年2月にカルテル制裁金支払いを命じ、カルテルの事実が確定したため […]

ドイツ国内で違法なカルテルを長年にわたって結んでいた砂糖メーカーに対し、ネスレなどの食品メーカーが相次いで損害賠償請求訴訟を起こしている。連邦カルテル庁が昨年2月にカルテル制裁金支払いを命じ、カルテルの事実が確定したため、被害を受けた企業は損賠を請求できる。

カルテルを結んでいたのはファイファ―・ウント・ランゲン(Pfeifer & Langen)、ジュドツッカー(Suedzucker)、ノルトツッカー(Nordzucker)の3社。3社は販売地域を分け合うために、各地域での販売価格と販売量を取り決めていた。カルテルは最も古いもので1990年代半ばまでさかのぼり、立ち入り調査が実施された2009年まで行われていた。

ネスレは3社に総額5,000万ユーロの支払いを求めてマンハイム地方裁判所に提訴した。バウアー、エールマン、ツェンティスの3社も総額1億1,800万ユーロの支払いを請求。ケルン地裁に訴状を共同提出した。このほか、ランベルツが1,160万ユーロ、フィフィルが1億3,000万ユーロの損賠支払いを求めてそれぞれ提訴している。

お問い合わせ

    ご氏名*
    email*
    欧州の経済動向にご関心ありませんか?
    ただいま最新号を無料プレゼント中!
    右記よりお選びください(複数選択可)
    メッセージ本文
    *

    企業情報
    経済産業情報
    COMPANY |
    CATEGORY |
    KEYWORDS |