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2015/8/26

企業情報

ダイムラー―「グーグルとの合弁はあり得る」=社長―

この記事の要約

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が米IT大手との提携を視野に入れている。ディーター・ツェッチェ社長が事業家・投資家向けサイト「ドイチェ・ウンターネーマーベルゼ(DUB)」のインタビューで明らかにしたもので、ア […]

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が米IT大手との提携を視野に入れている。ディーター・ツェッチェ社長が事業家・投資家向けサイト「ドイチェ・ウンターネーマーベルゼ(DUB)」のインタビューで明らかにしたもので、アップルやグーグルとは様々な形で提携が考えられると明言。あくまで仮定上の話だと断ったうえで、「合弁会社で自動車を開発したうえで我々が製造することは選択肢の1つだ」との立場を示した。

「グーグルやアップル向けに自動車を受託生産することは考えられますか」との質問に対しては、個々のプロジェクトではあり得るが、「我々は顧客との直接的な接点を失い第三者にハードウエア(車)を納入するだけのサプライヤーになるつもりはない」と述べ、受託生産は「わが社の将来のビジョンと相いれない」と回答した。

同社が2017年の量産を目指す燃料電池車(FCV)に関しては、電気自動車(EV)に比べ航続距離が長く燃料補給の時間も短いという強みがあるものの、EVのバッテリー性能が従来の予想を上回るスピードで向上していることから、そうしたメリットは5年前ほど高く評価できなくなったとの認識を示した。