自動車大手のダイムラーが独南部のバーデン・ヴュルテンベルク州でトラックの自動運転テストを行う。テストはドイツ国内では初めて、一般の車両が走行する通常の状況下で実施される。地方紙『シュツットガルター・ナハリヒテン』が同州交通省から得た情報として報じ、同社が追認した。
テストは自動運転トラック「フューチャー・トラック」を利用して同州内のアウトバーン(高速道路)で行う。万が一に備えて運転手がハンドル操作などをできる状態で実施する。ダイムラーの広報担当者はメディアの問い合わせに、アウトバーンのどの区間を利用するかや、実施の時期は未定だと回答した。
ダイムラーは昨年7月、ドイツのアウトバーンA14号線(東部のマグデブルク近郊)でフューチャー・トラックの公道試験を実施した。このときはテスト区間を閉鎖し、一般の車両が走行できないようにしていた。米ネバダ州からは一般の車両が走行する通常の状況下での公道試験を今年5月に許可されている。