画像に従ってタッチスクリーン上で指を動かすとロックが解除される米アップルの技術は特許に当たらないとして競合モトローラの独法人(モトローラ・モビリティ・ジャーマニー)が特許(特許番号:1 964 022)の取り消しを求めていた訴訟で、ドイツの最高裁である連邦司法裁判所(BGH)は8月25日、モトローラの訴えを認め同特許の無効を言い渡した。判決理由で裁判官は、指示に従ってタッチスクリーン上で指を動かしロックを解除する技術はアップル製品以前にスウェーデン企業ネオノードの携帯電話「N1」で利用されていたと指摘。アップルはスクリーン上に画像が現れるようにすることで利便性を高めたものの、これは特許の対象となりうる発明でないとの判断を示した。
アップルは2006年、欧州特許庁(EPO)に同技術の特許を申請し、4年後に承認された。モトローラは同特許の取り消しを求めて裁判を起こし、下級審の連邦特許裁判所で13年に勝訴。アップルはこれを不服として上告していた。