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2015/9/23

総合 - ドイツ経済ニュース

8月生産者物価1.7%下落、3月以来の下げ幅に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が21日発表した2015年8月の生産者物価指数は前年同月を1.7%下回り、3月以来の大きな下げ幅となった。エネルギー価格の下げ幅が前月の同4.1%から5.0%へと拡大し、全体が強く押し下げられた格好。エネ […]

ドイツ連邦統計局が21日発表した2015年8月の生産者物価指数は前年同月を1.7%下回り、3月以来の大きな下げ幅となった。エネルギー価格の下げ幅が前月の同4.1%から5.0%へと拡大し、全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いた同物価変動率はマイナス0.5%だった。

エネルギーでは石油製品が16.4%減と特に大きく落ち込んだ。液化ガスが40.3%、灯油が30.2%の幅でそれぞれ下落。軽油は16.5%減、ガソリンは7.4%減だった。天然ガスと電力は下げ幅がそれぞれ3.3%、5.6%にとどまった。

非耐久消費財も1.5%低下した。欧米の経済制裁を受けるロシアが対抗措置として欧州連合(EU)産の農産物や食料品の輸入を禁止していることが響いて食料品が3.1%下落。バターは19.0%、牛乳は16.0%、豚肉は12.2%落ち込んだ。

中間財は1.0%下落した。スターチ製品が11.6%減、鉄筋が9.5%減と大きく落ち込んだほか、圧延鋼も4.9%下がった。集積回路は14.7%増と前月に引き続き2ケタ増となった。

投資財は0.8%上昇し、耐久消費財も1.4%上がった。

生産者物価は前月比でも0.5%減少した。エネルギーが1.2%下落。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.2%だった。中間財は0.4%減、非耐久消費財は0.1%減、投資財はプラスマイナス0%、耐久消費財は0.1%増だった。