電気自動車（EV）製造の米テスラは27日、オランダのティルブルフで新たな組立工場の開所式を行った。ティルブルフには同社初の欧州工場があるものの、生産能力が現地需要に追い付かず納車が遅れ気味となっていることから、新たな生産設備を開設した。
米カリフォルニア州フリーモントの旗艦工場で生産した部品を新工場に輸送し、ノックダウン生産する。新工場には全長750メートルの屋内テストサーキットが併設されており、組み立てた車両は同サーキットでの品質チェックを経た後に出荷される。
生産能力は週450台で、まずは4ドアセダン「モデルS」を製造。その後、欧州市場に来春から投入予定のクロスオーバーSUV「モデルX」も追加する。従業員数は80人。勤務体制を1日1シフトから同2シフトに変更すれば、生産能力は倍増する。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（CEO）は開所式で、将来欧州に新たな生産拠点を開設する可能性があることを明らかにした。
