化学大手の独BASF（ルートヴィヒスハーフェン）は27日の決算発表で、2015年12月期の業績予測を引き下げた。7-9月期（第3四半期）決算の不振を受けた措置で、「前期（14年12月期）実績の743億2,600万ユーロをやや上回る」としていた従来予測を「やや下回る」に下方修正。営業利益（EBIT、特別要因を除く）も「前期比横ばい」から「前期をやや下回る」へと引き下げた。
7-9月期のEBIT（特別要因を除く）は16億300万ユーロで、前年同期を10％下回った。農業科学部門の不振（84％減の4,300万ユーロ）やアジア太平洋、南米事業の低迷が影響。石油価格の大幅下落で石油・天然ガス部門が2ケタ減益（15％減の4億3,600万ユーロ）となったことも響いた。売上高は5％減の174億2,400万ユーロ、純利益は19％増の12億900万ユーロだった。
