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2015/11/4

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価指数が10年4月以来の低水準に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した2015年9月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比4.0%減の99.6へと低下し、10年4月以来の低水準となった。エネルギー価格が31.9%減と大幅に下落したことが最大の […]

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した2015年9月の輸入物価指数(2010年=100)は前年同月比4.0%減の99.6へと低下し、10年4月以来の低水準となった。エネルギー価格が31.9%減と大幅に下落したことが最大の押し下げ要因。エネルギーを除いたベースでは0.7%増となり、12カ月連続で上昇した。

エネルギーのなかで最も下げ幅が大きかったのは原油で、42.8%に達した。石油製品も同35.6%に上っている。電力は12.7%、天然ガスは10.1%、石炭は5.1%だった。

鉱石と金属も価格が大きく下がった。下落率は鉄鉱石が18.1%、非鉄金属鉱石が12.1%で、銑鉄・鉄鋼・鉄合金は8.3%、非鉄金属は5.7%だった。粗ニッケルは32.3%と特に大きい。

食料品ではコーヒー生豆(18.3%減)と牛乳・乳製品(11.4%減)が2ケタ台の落ち込みを記録。豚肉も7.1%下がった。

一方、リグニン・セルロースは11.1%上昇。衣料品(5.6%増)、電子部品(5.5%増)、医薬品(2.9%増)、機械(2.5%増)も前年同月を上回った。

9月の輸入物価指数は前月比でも0.7%減となり、5カ月連続で下落した。エネルギーは2.4%減で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.6%だった。

9月の輸出物価指数は前年同月比が0.3%上昇。前月比は0.3%低下した。

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