独電気電子工業会（ZVEI）が9日発表した独電機業界の9月の新規受注高は前年同月比5.6％増となり、4カ月連続で拡大した。ユーロ圏（ドイツを除く）が20.3％増えて全体をけん引。国内も5.7％伸びた。ユーロ圏外は1.7％減と振るわなかった。
1-9月期の新規受注高は前年同期を6.3％上回った。ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ8.9％、11.2％増加。国内も1.6％伸びた。
9月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を0.4％上回り、1-9月期も前年同期比で0.6％増加した。
9月の業界売上高は162億ユーロで、前年同月から3.1％増加した。国内は2.2％減の77億ユーロに縮小したものの、ユーロ圏が18.7％増の33億ユーロへと大きく拡大。ユーロ圏外も2.4％増えて52億ユーロとなった。
1-9月期の売上高は前年同期比3.7％増の1,307億ユーロに拡大した。ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ11.5％増の253億ユーロ、5.9％増の425億ユーロに拡大。国内は0.8％減の629億ユーロに縮小した。
電機業界の10月の景況感は前月からやや悪化した。悪化は5カ月連続。事業の現状判断と今後6カ月の見通しでともに数値が落ち込んだ。
