ドイツ連邦統計局は11日、11月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.4%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなく、ともに低水準にとどまった
インフレ率を押し下げる最大の要因はエネルギーで、灯油は前年同月から23.0%低下。自動車燃料も9.9%下がった。エネルギーを除いたベースではインフレ率が1.3%と比較的高い。(表を参照)
エネルギー以外で下げ幅が大きかったのは乳製品・卵で4.0%低下。電話機(2.4%減)と娯楽家電(2.0%減)、通信サービス(1.3%減)、パック旅行(1.0%減)も前年同月を下回った。
一方、食料品は2.3%増となり、4カ月連続で上昇した。果物と野菜がそれぞれ12.1%、9.4%アップ。ジャガイモの上げ幅は27.1%に達した。このほか、情報機器(6.3%増)、新聞・雑誌(6.2%増)、理容・美容(3.5%増)、自動車整備・修理(2.8%増)で比較的大きく上がっている。