独英資本の半導体大手ダイアログ・セミコンダクター(ロンドン)は15日、2015年10-12月期(第4四半期)の売上高を従来見通しの4億3,000万~4億6,000万米ドルから3億9,000万~4億ドルへと下方修正した。携帯電話機向け半導体の需要が低迷しているため。同社は9月、米同業アトメルを現金と自社株の組み合わせで買収することで合意したが、今回の売上予測引き下げで株価が急落していることから、同買収は実現しない可能性も出てきた。
携帯電話機向け半導体はダイアログの売り上げの80%以上を占める主力事業。アナリストの推定では同事業の売り上げの95%を米アップルとの取引が占める。ダイアログは携帯電話機向け半導体に偏っていた製品の幅を拡大する目的でアトメル買収に乗り出した経緯があり、今回の業績予測引き下げは大きな痛手となる恐れがある。