フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディ(インゴルシュタット)は7日、中国の第一汽車(FAW)と合弁会社2社を同国に設立することで基本合意したと発表した。1社は販売、もう1社はモビリティサービス分野の企業で、ともに年内に事業を開始する予定だ。
販売合弁は中国市場に今後投入するアウディ車の販売を最適化する目的で設立する。VWとFAWの現地合弁である一汽大衆の100%子会社という位置づけで、これまで一汽大衆のアウディ販売部門が担ってきた機能を引き受ける。
アウディは昨年、中国ディーラーのボイコットを受け、現地販売が振るわなかった。今回の販売合弁設立がこれを受けた措置かどうかは明らかにされていない。
モビリティサービス分野の合弁は顧客ニーズへの迅速対応や、新しいデジタルサービスの提供に向けて設立する。昨年9月に北京で開始したプレミアム・モビリティサービス「アウディ・オン・デマンド」は同合弁に移管される。