大陽日酸は13日、工業ガス大手の独リンデから米国事業を部分買収することで合意したと発表した。リンデは米同業プラクスエアとの合併に伴い米連邦取引委員会(FTC)から米事業の一部売却を命じられたことから、天然ガスなどから水素、一酸化炭素を分離して供給する「Hyco事業」の一部を大陽日酸に譲渡する。大陽日酸はプラクスエアの欧州事業も3日付で取得しており、事業のグローバル化を加速する意向だ。
米子会社マチソン・トライガスを通してリンデの米子会社が展開するHyco事業の一部と関連資産を現金4億1,307万ドルで譲り受ける。取得する資産はHycoプラント5カ所とパイプライン、遠隔監視システム。FTCの承認を得て、買収手続きを完了する。