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2020/1/15

企業情報

バイエル―不妊症治療薬開発でエボテックと協業―

この記事の要約

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は9日、不妊などの原因となる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療薬開発で提携すると発表した。

女性の10%が罹患し不妊症の最大の原因であるにもかかわらず、治療法が限られ効果も十分でないことから新薬を開発することにした。

両社はビッグデータ解析を活用するなどして複数の新薬候補を開発する。

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は9日、不妊などの原因となる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療薬開発でバイオ医薬品開発の独エボテックと提携すると発表した。新薬候補を計5年間、模索する。

PCOSは女性の排卵が阻害されて卵巣内に多数の卵胞がたまり、月経異常や不妊をもたらす疾患。ホルモンバランスが崩れて声が低くなったり、髭が生えるなど容姿が男性化するケースもある。女性の10%が罹患し不妊症の最大の原因であるにもかかわらず、治療法が限られ効果も十分でないことから、新薬を開発することにした。

両社はビッグデータ解析を活用するなどして複数の新薬候補を開発する。臨床試験はバイエルが単独で行う。

エボテックはバイエルから前払金650万ユーロ、研究費1,000万ユーロを受け取るほか、臨床試験などの進捗に応じてマイルストーンを3億3,000万ユーロ以上、取得する。製品が上市された場合は売り上げの一定比率も受け取る。