電動垂直離着陸(eVTOL)機を開発中の独リリウムは21日、プライベートジェットとヘリコプターの運行会社であるルクセンブルクのルクスアヴィエーションと協業合意したと発表した。欧州で計画する空飛ぶタクシー事業の構築で支援を受ける。
リリウムは7人乗りの空飛ぶタクシーを用いた乗客輸送サービスを2024年に開始する計画。その準備に向けて顧客サービスをルクスアヴィエーションと共同開発する。ルクスアヴィエーションはこのほか、事業免許の取得手続きと操縦士の雇用を引き受ける。操縦士はリリウムの提携先であるルフトハンザ・アヴィエーション・トレーニングで訓練を受け型式限定(特定の機種の操縦免許)を取得することになっている。
リリウムはドイツ本国ですでに、空飛ぶタクシーのネットワーク構築に向けた準備を進めている。ミュンヘン、ニュルンベルク、デュセルドルフ、ケルン・ボンの4空港をハブ拠点とする計画だ。