欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/7/6

EU情報

シーメンスのドレッサーランド買収、無条件で承認=欧州委

この記事の要約

欧州委員会は6月29日、独電機大手シーメンスが米タービン、コンプレッサー大手ドレッサー・ランドを買収する計画を承認したと発表した。当初は競争上の懸念を示していたが、最終的に問題はないと判断し、無条件で認可した。 シーメン […]

欧州委員会は6月29日、独電機大手シーメンスが米タービン、コンプレッサー大手ドレッサー・ランドを買収する計画を承認したと発表した。当初は競争上の懸念を示していたが、最終的に問題はないと判断し、無条件で認可した。

シーメンスは昨年9月、ドレッサー・ランドを76億ドルで買収することで合意した。これに関して欧州委は2月、ターボコンプレッサーとこれを駆動する航空転用ガスタービン(ADGT)、ADGT駆動のターボコンプレッサートレインの主要メーカーがシーメンス/ロールスロイス、ドレッサー・ランド、ゼネラルエレクトリックの3社に限られており、シーメンスとドレッサー・ランドが統合すると2社に減って同分野の寡占が強まる恐れがあるといった理由で承認を見送り、本格的な調査を開始していた。

欧州委は同調査によって競争上の問題がないことが確認されたとして、無条件での認可を決めた。