独自動車大手ダイムラーは12月23日、ロシア同業GAZと小型商用車の共同生産で合意したと発表した。1億ユーロを投じて年内にロシア西部ニージニー・ノブゴロドにあるGAZの本社工場で生産を開始する。
\メルセデス・ベンツの商用バン「スプリンター」を年間2万5,000台生産するほか、エンジンや変速機などの主要部品も生産する。ダイムラーによると、ロシアの商用車需要は年々伸びており、市場規模は現在の17万7,000台から2020年には27万5,000台に拡大する見通し。ディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)は「ロシアは成長の機会に恵まれている市場だ」とコメントしている。
\ダイムラーは12月17日にロシアのトラック大手カマズと商用車の車軸生産で協力することで合意するなど、ロシアでの生産体制強化を図っている。ダイムラーはカマズに11%出資しており、カマズとの間で、小型トラック「キャンター」を組み立てる折半出資の合弁会社「ふそうカマズ・トラックロシア」と、メルセデス・トラックの生産を担当する合弁会社「メルセデス・ベンツ・トラック・ボストーク」を展開している。
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