世界最大の産油国であるロシアの2010年原油生産量は日量1,015万バレルとなり、前年実績の993万バレルを2.2%上回った。これは、ソ連が崩壊した1991年以来で最高の水準。エネルギー省系の燃料エネルギー業界情報管理中央機関(CDU TEK)が2日発表した。
\12月単月では前月比0.6%の1,018万バレルだったが、世界2位のサウジアラビアの825万バレルより200万バレル近く多い。ロシアの石油最大手ロスネフチが8月に採掘を開始した、シベリアのヴァンコール油田だけで、25万5,000バレルを産出したという。プーチン首相は去る10月、ロシアが最低10年以上、日量1,000万バレルの産油規模を維持できるとの見方を公にしている。
\ブリティッシュ・ペトロリアムの統計によると、ソ連時代のロシア産油量は1987年に最大の1,148万バレルを記録した。
\一方、2010年の天然ガス産出量は6,503億立方メートルで前年実績の5,820億立方メートルから12%拡大した。12月は日量203億立方メートルで前年同月の202億立方メートルをわずかに上回った。
\天然ガスの世界最大手であるガスプロムの12月のガス生産量は日量16億立方メートルと、前年同月の16億3,000万立方メートルから1.9%縮小した。通年では5,080億立方メートルで、金融危機の影響で需要が後退した前年から10%の伸びを示した。
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