アゼルバイジャンは今年からベラルーシに原油を供給する。アゼルバイジャン石油公社SOCARが12月27日明らかにした。SOCARによると、同取引はベネズエラを交えた3カ国間の交換取引で、アゼルバイジャンはベネズエラの代わりにベラルーシに原油を供給し、ベネズエラはアゼルバイジャンの代わりに米国に原油を輸出する。取引量は年500万トン。
\ベネズエラのチャベス大統領は昨年10月にベラルーシを訪問し、今年から3年間、同国に3,000万トンの原油を輸出することで合意した。ベラルーシはロシアへの依存を減らすために原油調達先の多角化を進めている。
\市場アナリストによると、今回の3カ国取引で、ベラルーシはベネズエラ産の原油をタンカーで輸入する代わりに、アゼルバイジャン産の原油をウクライナ経由のパイプラインで輸入できるため、輸入コストを抑えられる。ただ、隣国ロシアから輸入するのに比べるとかなり割高で経済的なメリットはないという。
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