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2025/10/6

ドイツ経済ニュース速報

エネ大手RWEが核融合新興に出資

独エネルギー大手RWEは2日、核融合の独スタートアップ企業フォーカスド・エナジー に戦略パートナーとして1,000万ユーロを出資すると発表した。核融合炉を将来的に 利用する可能性を念頭に開発を支援する。ドイツを核融合の主導的な産業立地にする とした政府目標の実現に寄与するとしている。追加出資を視野に入れる。 フォーカスド・エナジーはダルムシュタット工科大からのスピンオフとして2021年に 設立された。極めて高い出力のレーザー光を特殊な化学物質に照射することで、水素 をヘリウムに変える「レーザー核融合」技術を手がけている。 両社は24年、レーザー核融合炉実現の前提となるレーザー・ドライブン・ラディエー ション・ソーシズ（LDRS）という技術のパイロットプロジェクトを実施することで合 意した。産学官が共同で西南ドイツのビブリス原子力発電所跡地に開設予定の核融合 キャンパスで協業することになっている。同跡地には電力・鉄道・道路インフラが残 されていることから、コスト低減やプロジェクトの早期実施などメリットが多い。 メルツ政権は核融合を重視しており、7月に採択した最先端技術の振興戦略「ハイテ ク・アゲンダ」では人工知能（AI）、量子技術などとともに重点技術に選定。1日の 閣議では核融合炉の実現に向けた行動計画を了承した。