ヨーロッパの最新経済・産業ニュース・企業情報を
欧州経済の中心地ドイツからご提供

2025/9/19

ドイツ経済ニュース速報

生産者物価が1年3カ月ぶりの下げ幅に、8月は-2.2%

ドイツ連邦統計局が19日に発表した8月の生産者物価指数(2021年=100)は前年同 月を2.2%下回る125.4となり、1年3カ月ぶりの大きな下げ幅を記録した。同指数の 下落は6カ月連続。エネルギーが8.5%下がり、これまでに引き続き全体を強く押し 下げた。エネルギーを除いたベースでは0.8%上昇した。 エネルギーの内訳をみると、天然ガスが11.0%、電力が10.8%、石油製品が7.3% 低下。灯油の下げ幅は7.5%、自動車燃料は同2.5%に上った。 中間財はマイナス1.0%となり、4カ月連続で下落した。下げ幅は化学原料で 2.2%、穀物粉で3.5%、飼料で2.4%、金属で1.1%を記録。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は 6.4%、鉄筋は2.4%に上った。針葉樹材は12.4%、銅は0.4%、紙・紙製品は0.2% 上昇した。ガラス・ガラス製品はプラス2.9%となったものの、板ガラスが4.3%上 昇したのに対し、中空ガラスは4.2%下落した。 投資財は1.8%上昇した。上げ幅は構成比重の大きい機械で1.8%、自動車・自動車 部品で0.9%だった。 非耐久消費財は上げ幅が3.3%に上った。食料品は4.1%で、牛肉は36.6%、コー ヒーは33.1%、バターは5.3%だった。砂糖は36.8%、豚肉は1.9%低下した。 耐久消費財は1.7%上昇した。 生産者物価指数は前月比では0.5%減となり、2カ月連続で下落した。エネルギーが 1.0%、中間財が0.4%、非耐久消費財が0.1%低下。耐久消費財は横ばいで、投資 財は0.1%上昇した。