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2019/1/21

ドイツ経済ニュース速報

化学大手ヘンケル、今期の利益率低下見込む

化学大手の独ヘンケルは21日、投資額を今年から年およそ3億ユーロ上乗せすると発表した。事業の拡大やデジタル化の加速に充てる考え。これに伴い2019年12月期の売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)は18年12月期の17.6%(暫定値)から「16~17%」に低下する見通しだ。売上高については為替と買収・売却の影響を除いた実質で2~4%増加すると予想している。 同社は追加投資でヘアケア用品や染色剤、洗濯洗剤「パーシル」、食洗器洗剤「ソーマ」を刷新する。電子商取引分野の提携も拡大していく計画だ。 18年12月期暫定決算の名目売上高は199億ユーロとなり、過去最高となった前期の200億2,900万ユーロを下回った。為替差損が約11億ユーロに上ったことが最大の減収要因。実質ベースでは2.4%の増収を確保した。EBIT(同)は1.0%増の約35億ユーロで、売上高営業利益率は過去最高となった前期(17.3%)を0.3ポイント上回った。 部門別では接着剤と洗剤の2部門で実質売上と売上高営業利益率が拡大。ビューティー部門は減収となり、同利益率も低下した。