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2025/8/25

ドイツ経済ニュース速報

ウニクレディトがコメ銀への出資比率26%に引き上げ

伊金融大手ウニクレディトは25日、金融取引を通して確保していた独同業コメルツ銀 行の株式の一部を実際に取得し、出資比率を約26%に引き上げたことを明らかにし た。ウニクレディトはコメ銀の買収を目指していると目されており、今回の声明では 金融取引で確保している残りの株式についても「適切な時期に」取得し、出資比率を 約29%に引き上げる考えも明らかにした。 ウニクレディトは昨秋、独政府が放出した株式の取得などを通してコメ銀の第2位株 主となった。その後も買い増しを進め、7月初旬にはドイツ政府(出資比率12.11%) を抜いて筆頭株主となった。コメ銀の投資家向け広報(IR)によると、7月23日時点 で同行株20.17%を直接保有。このほか金融商品を通して9.16%を確保しており、合 計すると29.33%に上る。29.9%まで引き上げることを欧州中央銀行(ECB)と独連邦 カルテル庁から承認されており、その範囲内で買い増すことができる。出資比率が将 来的に30%に達した場合、ウニクレディトは法律の規定に基づき株式公開買い付け (TOB)の実施を義務付けられる。 ウニクレディトのコメ銀買収に対してはコメ銀とドイツ政府がともに以前から反対の 意向を表明している。独財務省は25日、ウニクレディトの「非友好的な行為」を批判 したうえで、「コメルツ銀行の自立戦略を支持する」との声明を出した。 ただ、ウニクレディトのコメ銀買収を阻止することは法的に難しいもようだ。独カル テル庁のアンドレアス・ムント長官は先ごろ、ウニクレディトが仮に買収に踏み切っ ても独禁法上は不承認とする根拠がないとの見解を表明した。