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2025/3/26

ドイツ経済ニュース速報

大腸がんの死者、20年で17%減少

大腸がんで死亡した人が2023年は約2万4,100人となり、03年に比べ17%減少したこ とが、ドイツ連邦統計局の発表で分かった。医療の進歩のほか、内視鏡検査を受け る人が増えたことが背景にある。がんによる死者がこの間、10%増えるなか、大腸 がんの死者数は大幅に減った。 死者数の減少率が大腸がんより大きかったがんは胃がんと子宮がんで、それぞれ 34%、20%に達した。一方、皮膚がんでは61%増加。すい臓がん(53%増)と前立 腺がん(32%増)の増加率が大きかった。 大腸がんの死者数を性別でみると、女性が25%減の1万1,100人と特に大きく減少。 男性は8%減の1万3,000人だった。死者の54%を男性が占める。女性は06年以降、 男性よりも死者数が少ない。 年齢別では70歳以上が71%を占めた。03年に比べ4ポイント増えた。60〜69歳は 18%、50〜59歳は8%、50歳未満は3%だった。 病院で大腸がんの治療を受けた人は13万9,200人で、03年を30%下回った。大腸が んと診断された人に占める男性の割合は56%だった。 がんの死亡数に占める大腸がんの割合は10%に上った。肺がん・気管支がん(同 12%)に次いで2番目に高い。