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2016/8/31

ドイツ経済ニュース速報

次世代天然甘味料の開発へ、バイオ企業ブレーンがロケットと提携

産業用バイオテクノロジー企業の独ブレーンは29日、天然甘味料・甘味増強剤の開発に向けて同社と子会社アナリティコン（AnalytiCon）、および植物由来の食品素材を製造する仏ロケット（Roquette）の3社が戦略提携すると発表した。砂糖含有量が少なく低カロリーの食品、飲料のニーズが世界的に高まっていることから、3社は健康に優しい次世代甘味料を開発していく。世界の消費財メーカーがすでに関心を示しており、ブレーンのユルゲン・エックは『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、米大手2社と交渉していることを明らかにした。 3社は「ドルチェ（DOLCE）」という名のコンソーシアムを結成。ブレーンのスクリーニング技術と、食用可能な植物から抽出した素材分野でアナリティコンが持つ化合物ライブラリーを利用して天然甘味料・甘味増強剤を開発していく。ロケットは提携の後期段階で開発、生産、販売を引き受ける。 カロリーの過剰摂取は肥満や糖尿病の原因となることから、糖分摂取の抑制は先進国と新興国で共に大きな課題となっている。英国は2018年から1リットル当たりの砂糖含有量が50グラム以上の清涼飲料を対象に「砂糖税」を課す計画だ。人工甘味料に対しては健康上、好ましくないとの批判があることから、3社は天然甘味料を開発する。